失敗はよくあること。
まずは動かし、考える

2013年 新卒入社

松塚 悟

技術部 主任

Theme 01

入社のきっかけ

専門知識に固執せず「楽しい」と思える方へ

大学院まで専攻は生命科学で、I T業界への就職はギリギリまで考えていませんでした。ただ「情報科学」の授業でプログラミングを経験し、プログラムしたものが画面に現れるのをとても楽しく感じていました。専攻を就職に生かすと医薬品開発の受託機関が主でしたが、純粋に楽しく感じる方へ目を向けてもいいと思い、当社と出合いました。
新人研修までは、専門外とはいえ授業でプログラミングをやったことだし多少はできると思っていました。しかし理解できる範囲は初日で終了、その先は未知の世界でした。だいぶ苦労しましたが10年以上仕事を続けてこられたのは、やはりプログラミングが好きなこと、そして職場環境が大きいです。会社は、技術を身に付けステップアップする機会を与えてくれました。また上司が、私の成長をしっかり見てくれていると感じていたのをよく覚えています。

Theme 02

今の仕事の魅力や難しさ

業務で培う技術力、コミュニケーション力がカギ

私が所属するグループでは、当社の産業用ボードコンピュータをご購入のお客さまへ、そのコンピュータを使っていただくためのプログラムを開発しています。ドライバーのようなOS側に近いプログラミングです。お客さまのコンピュータ上で使用されるものなので、私たちが用意したものであっても実際にどう使うかはお客さま次第。いろいろな使い方があるだろうなと興味はあります。
プログラムの内容は、お客さまがご利用のOSやアプリケーションなどによるので、当社で完全に把握するのは難しい面もあります。問題が発生した際はそれがどんな時にどんな場面で起こるのかを、まずお客さまとしっかりやり取りをして情報を得る必要があります。自分が日々の業務で培ってきた技術を生かし、持っているスキルで問題に対応でき感謝された時など、新人のころ苦労した分とてもやりがいを感じます。

Theme 03

心に残る仕事や出来事

後輩に伝えるのは、成功体験より失敗談

まだお客さま向けの開発に深く関わっていなかった頃、ある方から「OSの起動時間を短くしてほしい」という要望をいただきました。しかしそのOSは、仕様上ご要望の時間内で起動できるかは不明で、当社にもノウハウがありませんでした。まず調査が必要ということになり、若手の私が担当を任されました。当時は肩の荷が重くて、お客さまとのやり取りにも緊張。それでも関係者に協力を仰ぎ、自分なりにいろいろ試して調査をした結果、想定以上の短時間での起動に成功。お客さまには十分にご満足いただけました。
しかし後輩たちへは、このような成功体験よりも失敗談を話します。プログラミングでこうしたらバグが出たという一般的なことですが、どれだけ知っているかで対策ができると思っていますので、伝えるようにしています。

ある一日のスケジュール

  • 8:00

    出社、デバッグ結果の確認

    通常の始業時間は9:00ですが時差出勤制度を利用し、1時間早めに出社します。
    開発中ソフトウェアの検証プログラムを前日から実行している場合、その結果を確認します。

  • 8:30

    ソフトウェア開発

    現在担当しているソフトウェアの開発を行います。
    デバッグ結果に問題があれば、その原因の特定と解消に作業内容を変更します。

  • 11:00

    ミーティング

    毎週月曜日にグループミーティングがあります。
    進捗報告のほか、初歩的であったり些細な内容でも自由に質問できる時間が設けられているので、気軽にメンバに相談が出来ます。

  • 12:00

    昼食・休憩

    会社で頼んでいるお弁当やコンビニ、外食など各自昼食をとります。
    昼食後は睡眠やネットサーフィン、読書など自由に過ごします。

  • 13:30

    合同立会検査

    自社製品の出荷時の検査に関して、関係者で手順等を確認する合同立会検査に参加します。
    実際の製品を使用して出荷検査の手順やプログラムの動作などを関係者と確認をしていきます。

  • 15:30

    ソフトウェア開発、記録と明日の計画

    午前に引き続き、担当しているソフトウェア開発の続きをします。
    業務の最後には、気づいた点や判明した点を記録し、明日の作業を簡単に計画します。
    必要があれば、ここで明日の朝まで動かす検査プログラムの実行を行います。

  • 16:45

    退社

    時差出勤制度により通常と比較すると1時間はやく退社することが出来るので、退社後の自分の時間をより有意義に使えます。

Schedule
Theme 04

メッセージ

背伸びをせず、等身大で

新人に最初から専門性の高さを求めてはいません。技術力を身に付ける機会は会社が与えてくれます。むしろ入社前に持っておいてほしいのは、社交性や社会性、個性です。仕事は自分たちだけで行うものではなく、営業やハードウェア設計と連携し、お客さまとのやり取りも必ずあります。「この人と一緒に作りたい」と思わせてくれたら、最高ですね。